ノンデイトでデザインもシンプルな時計です。
- 名前の由来
- メーカー内の位置づけ
- セールストーク
- 製造期間
- 製造工場
- キャリパー
- 競合他社製品
- 当時の販売価格
- モデルバリエーション
- 入手品の特徴
- 入手品のカタログ情報
- 同類コレクション
- 入手時の商品説明画像
- 1979年怒涛の25機種のカタログ抜粋
- メーカー解説の情報
- 参考にした資料
名前の由来
ツインクオーツは時刻をつかさどる基準水晶振動子と、温度検出用の副水晶振動子の2つのクオーツを搭載し、温度変化による誤差を補正することで年差レベルの高精度を実現したものです。小型化、薄型化、低消費電力化もクリアし、グランドの名を冠したクオーツ機として販売された高級機です。6 時位置の水晶振動子マークを二つ重ねて、ツインクオーツであること示しています。
メーカー内の位置づけ
グランドクオーツは1975年~10年間販売されていました。4年目の1978年には画期的なツインクオーツが開発され、一気にモデル数を拡大していきました。
1年で± 10 秒しか誤差が生じない超高精度ウオッチです。当時、最高機種であったスーペリアのツインクオーツモデルは2機種のみの発売でしたので、グランドツインクオーツへのバトンタッチの時期だったかもしれません。
セールストーク
世界に誇る高性能。
2つの水晶振動子を使い、コンピュータ回路をプラスして精度を飛躍的に高めました。
格調高いシルエットと最高級の仕上げ・・・ゆとりある人のための時計です。
製造期間
1975年~1985年
製造工場
諏訪精工舎
キャリパー
・4840/4842/4843(シングルクオーツ)
月差±5秒
・9256/9940/9942/9943(ツインクオーツ)
年差±10秒
1978年からツインクオーツが加わり、精度が月差から年差へ向上しています。
年差±10秒は現在の時計と遜色ありませんね。
競合他社製品
高性能機種としては、1975年にシチズンが年差3秒のクリストロンメガを発表していますが、価格は450万円となっておりショーモデルのような位置づけでした。
グランドツインクオーツが発売された1978年のシチズンには、クオーツクリストロンVがありましたが、精度は月差15秒にとどまっていました。
1981年にようやくエクシードで年差10秒を実現しています。いかにセイコーが先行していたかがわかります。
当時の販売価格
・キャリパー48系:5万8千円~10万円
・キャリパー99系:7万5千円~15万円
モデルバリエーション
下記は年代ごとのモデル数の推移です。
シングル クオーツ |
ツイン クオーツ |
|
1975年 | 2機種 | |
1976年 | 8機種 | |
1977年 | 10機種 | |
1978年 | 4機種 | 8機種 |
1979年 | 25機種 | |
1980年 | 16機種 | |
1981年 | 7機種 | |
1982年 | 8機種 | |
1983年 | 5機種 | |
1984年 | 5機種 | |
1985年 | 5機種 |
グランドツインクオーツは登場2年目の1979年に、一気に25モデルを市場に投入しています。年差クオーツの開発に成功して勝負に出たといったところでしょうか。
入手品の特徴
・購入日:2017/07(0040)
・ブランド:SEIKO
・モデル名:グランドツインクオーツ
・型式:9940-8000
・製造年:
・ケース:サークル、SS
・インデックス:バータイプ
・日曜:ノンデイト
・風防:
・文字盤:スノーホワイト
・ムーブメント:Cal.9940
・精度:年差10秒、電池寿命2年、秒針停止機能付き、日常生活用防水
・操作方法:一段引きで10秒ハックと時分修正
・状態:稼働
入手品のカタログ情報
同類コレクション
同じモデルですがやけに灼けています。何があったのでしょうか。
入手時の商品説明画像
1979年怒涛の25機種のカタログ抜粋
メーカー解説の情報
参考にした資料
・セイコーウォッチカタログ 1977年VOL.2